トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

戦略コンサルティングファームの戦略

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戦略コンサルティングファームは文字通りクライアント企業に対して戦略に関するコンサルティングをを提供するプロフェッショナルファームであるが、このようなファームもまた戦略というものは存在する。何らかの目的を達成したいのならば戦略は持つべきなのである。これはNPOであろうと政府組織であろうとプロフェッショナルファームであろうと変わらない。

 

何回も述べている通り戦略とはどこで戦うかとどうやって戦うかを大まかに決めることである。戦略コンサルティングファームの場合であれば、前者であればそもそも東京のクライアント企業だけを狙うのか、大阪、名古屋なども広げるのかといった地域的な選択も有れば業界的や機能的な選択もある。ファームによっては製造業に強かったり、マーケティングに強かったりするようなところもある。あるいは少数の大企業から大型プロジェクトを受注することを狙うのか、あるいは短めのプロジェクトを多数の企業から受注するのか、といった間口の選択もある。

 

戦い方も案外選択肢がある。極端な話、2年間、受注額がゼロでもいいという経営判断のもと狙った企業に対して(あるいは特定地域において)ひたすら提案活動をしたり無償で「お試しプロジェクト」をするというようなこともできる。M&Aをすることも選択肢としてはある。あるいはデリバリーの効率を上げるために一部のデリバリー活動を自動化したり外注化することも(理論上は)できる。あるいはプロダクトの開発も考えられる。あるテーマの研究活動やプロダクトの開発にリソースを投入することもできる。採用面でもシニアな人の一本釣りをするのか、あるいはアナリスト・アソシエイトからの育成をするのか、あるいは他業界からある能力を持った人を採用することも考えられる。

 

このように考えると人足商売のシンプルな「ビジネスモデル」で差別化が難しいと思われる戦略コンサルティングファームであっても案外戦略変数は多いと言えるのではないだろうか。やはり戦略は大事なのである。