トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

プロセスとスキル

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私は過去にプロセスではコンテンツを考えるべき、という旨のエントリ(「プロセスに逃げない」)を書いた。
https://www.tokyo-harbor.com/entry/2019/01/31/115809

 

また「スキル君たち」というエントリではスキルは本質的なものではなく、過度にその習得に囚われるべきではないといったことも述べた。
https://www.tokyo-harbor.com/entry/2018/11/08/124611

 

結局のところ実はこれはどちらも同じことなのである。つまりスキルというのはある種のプロセス論、方法論であり、問題解決のための一つのツールに過ぎないのである。プロセスの対になる概念であるコンテンツそのものではないのである。もちろんプロセスを習得することで良質なコンテンツにたどり着けるという理屈は成り立ちはするが個人的にはそれも疑わしいと思っている。コンサルタントの見習いがパワーポイントやエクセルのスキルをいくら身につけても経営に対する示唆を出すことはできるようになるとは到底思えないのである。問題解決というスキルが仮に存在するとして、それを習得したらもしかしたら経営課題という問題を解決はできるかもしれないが、やはりこれもやや無理があると思っている。経営課題を解きたいのであれば、経営課題を解くことに頭を使うことに時間を投入するべきであり、決して経営課題を解けるスキルを習得することに時間を投入するべきではないのである。

 

結局のところコンテンツを考えることは難しく、プロセスを考えるのは易しい。そのためスキルというプロセスに逃げてしまうのだろう。もちろんスキルに逃げたくなる気持ちも理解できる。この不安な時代に組織に頼らずに自分一人でも生きていけるようになるためには実力を身につける必要があり、そのためにはスキルを身につけたくなるのだろう。しかし不安を解消するために何か行動を起こしたいのならばコンテンツに取り組むべきなのである。

 

もしも経営コンサルタントとしてクライアント企業の経営課題を解きたいのであれば、ジュニアなうちからもスキルではなくコンテンツ、つまり経営課題に関して自分なりの見解を持つようになるべきなのである。他の職種でも同様だろう。スキルはプロセスでありコンテンツではないのである。これを履き違えてはならないのである。