トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

基本的なファクトを見る

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何らかの戦略を策定したり事業競争力を査定したりする際にもまずはとにかく当該企業の売上高や利益の推移や製品群別のそれを、あるいは市場規模と市場シェアといった極めて基本的な情報をファクトベースで見るべきである。もちろんここでは将来の予想値ではなくあくまでも実績値である。これは極めて当たり前のことであるが、案外「こんな当たり前のことは割愛して、もっと深い分析をしようと」と意識的あるいは無意識的に考えて、基本をすっ飛ばす傾向がある。

 

しかしとにかくまずは基本的なファクトを(論点に従って)見るということの大事さはいくら強調してもしきれない。極めて当たり前なことであっても明確な論点に従って観察すると、案外と気付いてこなかった発見がある場合も多い。ある時は単純に製品別の利益率を並べただけで比較的シニアなクライアントと長時間の議論になったこともある。単純なファクトであっても論点に沿って見ることで案外、信じられていることが異なっていたり、あるいは気付いていなかったことが浮かび上がることも多いのである。

 

現代のコンサルティングの基本はファクトベースであることである。どんなに一見自明なことであってもまずはしっかりとファクトを見る習慣を身につけるべきなのである。