トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

半径か直径か?

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円の定義とは「ある定点から一定の距離にある点の集合」となる。そのため数学者は円を定義するのに半径rを用いる。一方で工学者は決して半径は使用しない。図面などで円が用いられているときは必ず直径dが用いられる。理由は半径は概念的なものであり直接測定不能であるのに対して直径はノギスなどを用いて測ることができるためである。工学者は測定できることを重視するのである。

 

ビジネスも似ており概念的な正しさよりも測定できることが大事である。例えばある事業Aの売上高を分解するときに製品群X, Y, Zごとの市場規模×市場シェアとすることもできるし、事業Aの市場規模×市場シェアで分解し、その後、製品群X, Y, Zの自社内売上高シェアとすることもできる。前者の方が概念的には望ましいものの粒度によってはデータなどが存在しないのに対して、後者はデータが入手可能なことが多い。

 

もちろん初めはデータの入手性は無視してあるべき論で考えるべきではあるものの、ある時点では現実的なHow論も考慮するべきなのである。そしてビジネスにおいては科学ではないため論理的な数学者的な発想よりは実務的な工学者的な発想が必要になると思っている。

 

何かを考えるときはその概念的な正しさだけではなくその実現性も 考慮するべきなのである。