トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

できない・できていない

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マネージャー以上の仕事の一つには他のチームメンバーのアウトプットの品質担保がある。他人のアウトプットを見ると当然望ましくないアウトプットが出てくるときもある。そのような場は当然、品質担保をする身としてはこのアウトプットは必要は水準に達しておらず何らかのテコ入れが必要である旨を伝える必要がある。

 

このようなとき、必ず主語は相手ではなく仕事に向かなければならない。「できない」のではなく「できていない」と考えるべきなのである。これは僅か1文字の違いであるがとてつもなく大きな違いである。言うまでもなく述べるべきは相手の状態ではなく仕事の状態についてであり、またそもそも相手の状態については客観的に述べることは不可能なはずである。(どうしても述べたいならば、それはあくまでも相手がとった行動について述べるべきである。)相手のネガティブな状態について述べるのはそれがどんなに軽い言い方であっても、それは問題解決に結びつかないしかも客観的ではない、ただの暴言でありパワハラなのである。

 

仕事の不十分な質のアウトプットがあったときにそれを誰が作ったのかは一義的には問題ではなく、あくまでも解決するべきはそのアウトプットの質を引き上げることである。もちろん将来的にはそのような状態を回避するために相手に対して何らかのフィードバックを与えることは必要であるが、それもあくまでも過去に行った行動を変えるべきという言い方をするべきであって相手の状態について述べるべきではないのである。

 

このように文字で書くと当たり前に見えるかもしれないがジュニアな人が何らかの不十分な質のアウトプットを出してきたときに、職位の高い人が相手の状態を否定しにかかることが想像以上に多い印象がある。これは強く意識するべきである。あくまでも仕事がダメなのであって本人がダメなのではない。