トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

コンテンツ・クライアント・チーム

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コンサルティングのデリバリーをする上では、特に最終責任を負う上では、私は三つの視点を持つことが大事であると思っている。それはコンテンツ、クライアント、チームである。

 

一つ目は当たり前である。コンサルタントが起用されるときは必ず解くべき課題が存在しており(案外その課題が明示的でないこともあるが)、コンサルタントはそれを解くことに責任を負っている。これは必ずしも論理的な解を出すことではない。ザ・クライアントの立場からは解が出ていること自体はあくまでも途中経過に過ぎず、最終的には利益貢献につながる必要があり、そのためにはその論理的な解が実行される、または実行が担保されている必要がある。そこまでできて(原則としては)初めてコンテンツ面で期待に応えたといえるだろう。

 

二つ目。しかし上記だけでは必ずしも十分ではない。いくら正しい解を見つけその実行を担保したとしても、それまでの過程でクライアント企業のシニアからワーキングまでのメンバーがコンサルタントと働く上で不快な思いをさせてはならず、あくまでも心地よい経験を提供する必要がある。これができないとそもそも実行が担保されないことが多く、またコンサルタントはクライアントの良きアドバイザーになれないのである。そのため結果だけでなくその過程にも目を配る必要はあるのである。もちろんクライアントに迎合する必要はなく時に意見の対立を恐れずに第三者として正しいことを主張するべきではあるが、それでも常に過程の視点も持つべきなのである。

 

三つ目。上記二点はいずれもクライアントの視点である。いくら素晴らしい過程で素晴らしい成果を提供してもコンサルタントたち、特にワーキングレベルに必要以上の負荷はかけてはならないのである。パートナー以上になると特にクライアント側の視点が強くなりデリバリーの現場の視点が構造上希薄になってしまうからこそ特にこの視点は意識する必要があるのである。(ただし傾向としてクライアントが満足をしているようなプロジェクトの場合はデリバリーの現場も満足していることが多く、逆にクライアントが不満なときはデリバリーの現場でも「炎上」していることが多い。)

 

以上三点をバランスさせることがプロジェクトの最終責任を持つコンサルタント(一般的にはパートナー)には求められるのである。