トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

事例に興味を持つ

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やや説教じみた話。

 

コンサルティングのプロジェクトは大雑把に分類すると戦略系とオペレーション系に分けられいくらかその性質が異なる。私自身は前者の方が向いていると思っているしまた何よりも好きであるため、ほぼ前者しか行っていない。(ここ3年間でオペレーション系は一件しか行っていない。)そのためちょくちょくアナリストやアソシエイトが戦略系のプロジェクトをやりたいから何か仕事がないか、みたいなことは訊かれる。そのこと自体は嬉しいし、可能な限り考慮しながらチームは組成したいとは考えている。

 

ただ話しているとどうにも気になることがある。具体的には戦略をやりたいと言いながらも「では何か面白い企業の戦略は何かあるか?」と訊かれてもほとんど答えられなさそうな点である。(もちろんわざわざ面接じみた嫌らしい質問は絶対にすることはせず、あくまでも雑談などを通じての印象論である。そのため「答えられなさそう」という表現をしている。)

 

以前にも書いた通りコトラーやポーターなどは20代の頃にはすでに代表作のコンセプトの原型を考えていたのであり、戦略コンサルティングファームに入社しかつ戦略に興味があるというのであれば(あるいはMBAを取得しているのであれば)、どんなに経験がなかったとしても何らかの意見や視点は持っておくべきだと私は思っている。

 

自分の新卒の就職活動を思い出すとある戦略コンサルティングファームの面接で同様の質問をされ、(今思うとかなり稚拙ではあるものの)自分なりに面白いと思ったイギリスと日本のある業種の会社の戦略の比較をしてその面接は通過したことがあった。

 

もちろん採用と知識はほぼ無関係であるが(実際に売上と利益の違いをわからずに入社した人も何人か知っている)、それでも戦略に興味がある人、やりたい人であれば一般常識としてこのようなことは考えておいて欲しいと個人的には思うし、また働いてからもそのようなことを考え続けるべきだと思っている。(投資銀行であれば面白かった買収や資金調達案件、PEであれば買収したい企業、といったところだろうか。)逆にSNSなどを見ていると学生の中でも面白い企業の事例を取り上げている人もおり単純に凄いなあと思えるような人もいる。そして以前にも書いた通りそのような人たちを定点観測しておるとかなり短期間で社会で活躍している人が多い。

 

私自身、学生の頃からずっとそのようなことは考えてきたつもりはあり(そもそもそのようなことを考えること自体が自分にとっては楽しいことである)、またそれが本業でも役に立ったことは少なくない。そのような習慣を持つことは大事だと思っている。