トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

リーダーシップと指揮命令系統

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私はチームで働くような職業においては、その内容が高度であればあるほど周囲を巻き込むには指揮命令系統以外の方法を用いることが大事だと信じている。結局のところ各個人が自主性を持たずに「やれと言われたから」というだけで仕事に臨んでいては必ずやっつけ仕事になってしまうのである。これはどんなに細かく指示をしたところでその内容が高度であればあるほど個々人が状況に応じて判断をする必要があり、そのときに受け身であればその判断が杓子定規になり最適解が出ないためである。

 

コンサルティングの場合は、そもそもどんなに職位が高くなってもチームメンバーとは上司部下の関係ではないため指揮命令系統は構造上存在しないし、現実論としても仕事を「命令」したところで碌なアウトプットは出てこないため、自分でやるか他の人にお願いした方がマシである。

ではどのようにすればいいのかと考えると、結局のところは以下に集約されると思う。
①仕事の必要性を説く
②感情に火をつける
③仕事のやり方を説明する

 

一つ目は当たり前である。なぜこの仕事が必要なのか、どのように価値があるのかを論理的に説明する必要がある。これを説明し納得して貰わなければ間違いなく仕事は捗らないし、また業務遂行という観点でも仕事の目的と繋がるためにこれを説明することは必須である。

 

二つ目。加えて感情にも必要に応じて訴える必要はある。私は人間は理屈ではなく感情で動くと信じているため、この仕事がその人の情熱に沿ったものである、その仕事が達成されることが「嬉しい」「カッコいい」などといった感情を醸成することが大事である。(もちろんあくまでもこれらは例でありコミュニケーションの仕方は考える必要がある。)やはり理屈だけでは不十分なのである。

 

三点目。これはやや実務的であるが、仕事に納得していない理由の一つは案外、目的は理解できても具体的に何をやればいいのか想像がつかないため仕事が現実的でないと感じられてしまうこともある。そのためこれを避けるためにはHowにも踏み込む必要があるのである。

 

結局のところリーダーシップを発揮する上では自らが何らかの行動を起こすことが大事であるが、それと同時にうまく周囲を巻き込むことが大事である。このときには仮に指揮命令権限があったとしてもそれに頼らずにあくまでもチームメンバーの自主性を醸成することが大事なのである。