トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

自省する

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私が所属するファームではかなりの頻度でグローバルの研修が実施される。これは何もアナリストやアソシエイトだけでなくパートナーであってもシニアパートナーであっても支社長クラスであっても同様である。典型的な構成として講師の7-8割は現役のパートナー・シニアパートナーかOBOGであり、残り2-3割が外部のプロフェッショナルコーチであり参加者および講師陣のパーディアムや旅費などを総合すると、とてつもない額の投資をファームとして実施していると言える。

 

私自身、なるべくこのような研修には全て参加するようにしているが、正直ある職位まではあまり有益ではなく「有給を消費しないで休む期間」くらいにしか捉えていなかったが。ところがある職位以降からどの研修も非常に有益でかなりの学びがある。

 

これらの研修での学びのうちの半分くらいは研修の根底にある明確なコンセプトを理解することであるが、残りの半分はゆったりとした環境で自省することだと思っている。ただよくよく振り返ってみると出てきている課題や解決策そのものは結構当たり前であったりする。(合理的な)コンサルタントが常識的に考えればたどり着けるような内容なのである。結局のところ合理的に考えれば思いつきそうなことであっても、これらは典型的な「重要だけれど緊急ではない」ことであるため通常業務に向かい合っていると案外とこのようなことに頭が向かないのである。やはり短くても二日間程度、長いと一週間程度、日常の仕事や生活から物理的に隔離された空間でゆったりとした環境で同じような職位で同じような経験をしてきた同僚たちと議論したり、それらを乗り越えてきたシニアなメンバーたちの話を聞いたりコーチングを受けることで、自分の課題の輪郭が明確になり、またそれらに対する解も浮かび上がるのである。

 

定期的に時間を数日単位で時間を捻出して自省する時間は必要なのである。