トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

戦略変数という概念

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戦略変数という概念がある。これは戦略を策定するにあたって企業が意思決定しなければならない要素ということができる。意思決定できる、ということは企業にとって制御可能な要素であるという意味である。

 

この戦略変数は業界によってその数が異なる。例えば電力業界であれば発電ミックスなどであり戦略変数が少ない一方で飲食業界であればそれなりにある。具体的には代表的なものだけでも下記が挙げられる。
●ターゲットニーズと提供価値
●提供商品
●サービス
●ストアフォーマット
●価格帯
●店舗立地
●出店地域
●キッチンフォーマット(セントラルキッチンか否かなど)
フランチャイズ/直営ミックス

 

飲食事業を始めるにあたっては少なくとも上記は検討する必要があり、それらの組み合わせによってかなり異なったビジネスになる。戦略変数の検討にあたって注意するべきことはあくまでもオペレーションではなく戦略の次元で考えるべきでありあくまでもざっくりと考えることである。例えばコーヒー店の価格帯であれば、それを800円にするのか400円にするのか200円にするのかくらいを決めれば良く400円なのか399円なのか380円なのかは競合の価格や原材料の情勢などを見ながらオペレーションの次元で決めればいいのである。400円を380円にすることはオペレーションを変えずに実現できるがそれを200円、あるいは800円にするのは通常のオペレーションの範囲内では実施できないのであり、それは戦略の次元の話なのである。

 

余談ではあるが80年代~90年代にコンサルティング業界で流行ったアドバンテージマトリクスの縦軸は戦略変数の数が用いられているので、この辺りの世代のコンサルタントは必ず戦略変数を考える癖があるが、最近はあまりこの考え方をしない人が多いようである。フレームワークには時代によって有効性が変わることはあってもその裏にあるコンセプトそのものは今でも有効なものが多いのである。

 

何らかの業界を考えるときはそもそもの戦略変数がどれだけあるのか、ということはまず考えるべきなのである。