トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

得意技の選択

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私はこのブログで何回か「スキルなどのことは考えずに自分が情熱を感じることをやるべき」と述べてきた。これは私自身の価値観であり少なくとも自分自身はそのようにやってきたと思っている。

 

ただ一方で仕事をするにあたっては得意な領域があると物事がうまく循環することが多く、ジュニアなうちはまずはいくつかの得意技を身につけると楽になるというのも現実であると思っている。私は幸いなことに自分が好きなこととそれに関連するスキルが一致していたために特に問題がなかったが人によってはやりたいことと向いていることにギャップがあるときもある。

 

分かりやすい例が数字にまつわるスキルである。コンサルティングの仕事は(最近はやや変わってきているが)計算そのものは数字は四則演算さえできれば十分であるが、数字を概念的に捉えたりビジネスと絡めたり、あるいはもっと瑣末なことでいえば演算の組み方などにはやはり向き不向きがあり、合わない人には合わないのである。もちろんある程度は訓練によって変えることはできるがそれでも合わない人には合わない。私は絶望的にリズム感覚がなく、訓練によってはある程度は鍛えられるものの平均的な人の何倍もの時間をかけて何分の一の水準にしか到達できないのと似ている。

 

これは数字などは分かりやすい例だが、他にもさまざまなスキルや仕事の種類やファームのサービスラインの中でも合うものも合わないものもある。そしてそれらを選ぶに当たって「自分が好きだけど合わない」片思いのスキルなり仕事があった場合は注意が必要である。もちろんすぐに諦めるべきではないが、それでもある程度時間を掛けて習得を試みてあまり上手く行かなそうならば願望と現実を切り分けて早めに切り替えるべきであると思っている。