トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

雑談から生まれる仕事

スポンサーリンク

私が所属しているファームではグローバルのパートナー同士が「雑談する場」が意識的に作られている。これは根本的にはパートナーシップの価値を最大化するためであると思っている。結局のところコンサルティングというものはパートナー一人でもできる職種であるため、パートナーたちがわざわざパートナーシップという形態を正当化するためには、ファームが単なるパートナーの集まりではなく、パートナーが集まっているからこそ生まれるシナジーを実現する必要があるためである。

 

シナジーの実現のために各ファームはさまざまな試みを実施しており、特に昨今、各ファームが盛んに行なっている非伝統的なコンサルティングモデルはその最たるものであると思っている。これらはかなり先端的な ー 野心的といってもいいかもしれない ー 取り組みであるが、より原初的なものに冒頭に述べた「雑談する場」を作ることがあると思っている。

 

普段あまり顔を合わせないパートナー同士が厳格な議題がなく雑談できる場があるとお互いが知らない情報が交換され一定の確率でそれが仕事に活かされるのである。私自身もある人とたまたまあるときに昼食での雑談がなかなか面白く、その情報も活用しながら提案書を作りプロジェクトの依頼を受け、件の人物も仕事に巻き込んだこともある。これも結局はこの人物と「たまたま雑談」していなかったら起きていなかったことであり、この雑談には大きな価値があったのである。

 

このように一定程度は一見非効率に見えるかもしれないような「雑談」の時間をプロフェッショナルファームでは設けるといいと思っている。