トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

前提条件

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ビジネスにおいては何らかの将来予想をすることが求められる場面がある。ただし当たり前ではあるが将来を予想するのは極めて難しい。そのため「将来、必ずこうなる」とは自信を持っていえることは少ないし、コンサルタントのようなアドバイザリーを生業としている人間にとってはむしろそのようにいうことは不誠実である場合も多い。

 

そのようなときは将来どのようになるのかを言い切るのではなく、それが成立するための前提条件を明らかにする方が価値がデリ場合が多い。つまり「将来、このようになります」ではなく「このような条件が成り立つとしたら、将来、このようになります」という言い方である。これは投資ファンドの人などがよく使う”What you need to believe”である。

 

もちろんこのような言い方をすると次の質問は「ではその前提条件が将来起きるのか?」という問いが生まれる。この中にはかなりの確度で見通せるものもあればどうやっても本質的には分からないこともある。しかしこのようなフレーミング(思考の構造化)をし、確度を持てるものと持てないものに分けることで結局のところ自分たちが想像する未来像が起きるということは「何に賭けているのか」が明らかになるのである。

 

もちろんアドバイザーであれば全てにおいて「この前提を信じればこうなります」という言い方をすることは許されない。ただ一方で本質的に見通せないことを「こうなります」というのもまた無責任である。大事なのはそれを分離し、確度の高いものはその根拠を述べ、分からないもの(分かり得ないもの)はそのように位置付けるべきなのである。

 

なにかの将来予想をするときは”What you need to believe”を明らかにするべきなのである。