トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

分からないなりに考える

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以前に書いたことであるが、コンサルティングファームを退職した若手がファームでの最大の学には「知的勇気」を得たことであると述べていた。これは一言でいうとわからないことをわからないなりに考えるという姿勢を得た、ということであると思っている。

 

私自身、この考えは非常に大事だと思っている。業界の知識などを分からないかったとしても分からないなりに仮の意見を構築するという姿勢は仮説思考の基本動作である。このとき「知識がないから」というのは言い訳にならない。分からないなりにでも強引に理屈や仮説を作るのである。現実的には業界知識がない中で行うと素人感丸出しとなりクライアントからの信頼を失うリスクもあるため、必ずファームとしては最適なチームを構成して業界知見を担保する。しかし個人の単位では当然、馴染みのないテーマに遭遇することが特にジュニアなうちは多い。このとき「分からないなりに意見を構築する」という姿勢があるのとないのでは圧倒的に知見が深まるスピードが早いのである。またこのとき基本的なビジネスの理屈などを意識しながら構築すれば思っているよりは外れないことも多い。やはり物事の原則はロジックなのであり、それを駆使できると強いのである。

 

コンサルティングファーム出身者の転職支援をしており業界では比較的有名なエージェントが大手コンサルティングファームのことを「凄く頭のいい素人集団」と表現していた。これには異論がないわけではないが言わんとしていることは解る。これもやはり「分からないなりに考える」のが上手い所以だろう。

 

なにかを考えなければならないときは決して知識不足に逃げずに分からないなりに考えるという癖は持つべきなのである。