トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

事業ステージ

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私は知らない会社を理解しようとするときはまずは超長期の売上高と利益率の推移を見るようにしている。超長期というのは短くても30年、理想的には50年くらいの時間軸である。特に経営者と会うときはそのくらいのスパンで会社の全体像を頭に入れておくようにしている。

 

これくらいの時間軸で見ると売上高と利益率の推移を見るとこれだけでも会社の事業ステージがかなり想像できるのである。例えば日本の大手製造業であれば大抵の場合、90年代くらいまで売上高はずっと成長し、利益率も5-10%程度で推移していたが、その後、売上高は横ばいになって利益率も低下したり赤字に陥ったりしているのが典型である。このような場合であれば成長期→停滞期→再成長期といったような形で事業ステージを区切ることができる。

 

その上で会社の大きな出来事 ー 例えば主力製品の上市、経営が創業家からサラリーマン経営者に移行、買収、事業撤退、海外進出など ー と照らし合わせるとかなり立体感を持って会社の概要をつかめる。このような長期の時間軸で会社を把握すると、特に経営者と話す場合予め彼らが入社した20–30年前の状況を想像できているため議論が噛み合うことが多い。

 

またこの長期の事業ステージは将来を考える上でも役立つ考え方である。今後10年、20年でどのようなことが起きるのかということを事業ステージというフレーミングで考えることで将来を想像しやすくなるのである。

 

会社を理解するためには10年、20年、30年の時間軸で事業ステージという視点で考えてみるといいだろう。