トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

面接に関する雑感

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面接に関する雑感。

 

私が「仕事以外の仕事」と呼ぶ典型的なものの一つに面接がある。一般論として面接は1人の候補者につき複数回行い、かつ面接の通過率はコンサルティングファームは低いため、ある程度の人数を採用しようとすると凄まじい数の面接を行う必要があり、それは原則として人事部が行うのではなく現場のコンサルタントが行なっている。私自身も面接はかなり行なっており数年前はどうやらファームで一番面接をした人であったらしい。面接の評価基準はいうまでもなくここでは述べられないが面接に関する雑感を述べていきたい。

 

まずは経営コンサルティングファームは当たり前ではあるが経営コンサルティングを行う会社なので候補者にもある程度はビジネスに関心を持っていることが望ましい、ということが挙げられる。これは当然のように聞こえるかもしれないが想像以上にビジネスというものに対する最低限の常識がない人が多い印象がある。もちろん知識は本質的には不要である。私自身が行ったケース面接で中途・新卒含めて最も優れた回答をしたのはビジネス経験がゼロの理学系の大学院生であった。また売上高と利益の違いが分からないでそれを面接していたシニアパートナーに質問しそれでも通過した人もいた。そのためビジネスの知識は根本的には重要ではない。しかしそれでも特に新卒ではなく中途であれば、経営コンサルティングという仕事に興味があるのであれば最低限のビジネス(中でも経営)というものの常識には興味を持っていてほしいとは素朴に面接をしていて思う。

 

また関連して特に中途の場合、候補者の現職の視点に囚われ過ぎてしまうことも危ない。例えばケース面接でSIerに勤務する人は経営課題も解決策も全てITに頼ろうとするし、人事畑の候補者は全ての物事とを採用と教育で解決しようとする。金融畑の人であればビジネスをあまり考えずに財務の視点だけしか話さない。一見極端に見えるかもしれないが、案外そのような人は多い。以前に書いた通り「ハンマーの使い方が上手いと全てが釘に見える」というやつである。しかし経営はいうまでもなく人事やITや財務よりも広いものであるため幅広い視点は持つべきだろう。

 

変に知識にこだわるのも逆効果だろう。特に気をつけるべきことはフレームワークである。これは何も面接に限った話ではないがフレームワークはあくまでも物事を考える際の補助的な道具に過ぎずフレームワークがそのまま実際のビジネスで使われることは稀である。しかし特に年次の浅い人だとフレームワークを使うことそのものが目的のようになってしまっている人も少なくない。結果としてトンチンカンな回答を面接でしてしまうのである。

 

コミュニケーションでいえばいわゆるクローズドクエスチョンにはクローズドで、オープンクエスチョンに対しても結論を最初に述べることは意識するべきだろう。これも自分でも書いていて当たり前に見えてしまうがやはりこのような基本的なことも相当意識しないと難しい。

 

これらはどれも面接固有のことというよりはビジネス全般で当てはまることであるが面接を予定しているのであれば少し頭の片隅に置いておいても損はないだろう。