トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

8分間の幸福

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昔、あるジャズピアニストが「人生には本当に美しい思える時間が8分間あればそれで十分だ」といったようなことを言っており、それを題材にした曲を出している。

 

私はなるべく過去の思い出に生きるのではなく未来を向いていたいし、また何よりも8分間は流石に短い気がするがそれでも何となく言いたいことは解る気がする。つまり人生の中で「いくつかの美しい瞬間」を切り取った「思い出のアルバム」があれば、普段は未来を向いて生きていても、それを見返すことは一つの心地良い時間になるだろう。

 

私自身いくつか本当に心から美しいと思える瞬間はあったし、それは自分にとって大切な思い出である。例えばある晴れた11月下旬の午前中にある公園で柔らかい太陽の光に照らされた黄金のように映えていた銀杏の木は今でも脳裏に焼き付いている。ある高齢のCFOが50年来一緒に働いてきた戦友のような名誉会長の体調についてぼそっとつぶやいた瞬間も忘れられない。このつぶやきの裏にはそのCFOの名誉会長に対する尊敬と愛情と友情と死期が近いことに対する寂しさが込められていたように感じられたからである。

 

これらは一例に過ぎないが、人生にはこのように「完璧な瞬間」というものがたまにあると思っている。そしてこれらをときたま思い出すことは人生に彩を与えると思っている。そしてそのような瞬間はなかなか訪れない以上、その瞬間がきたときは写真などは取らずにそれに集中し後で何らかの方法でその記憶を固定化することをしてみてもいいかもしれない。

 

「完璧な瞬間」のアルバムを作ることは意識してみてもいいかもしれない。なお件の曲はとても美しい8分間を味わえる。