トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

経営判断が下された瞬間

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コンサルティングをしていると「今、この瞬間、経営判断が下された」と思える場面に立合えることができ、それは経営コンサルティングに携わる者としたはある種、快感的な瞬間でありこの仕事の醍醐味であると思っている。本エントリではいくつか例を挙げたい。

 

●「事業を括り直しました」
ある消費財企業のCOOと2週間に一度くらいのペースで議論をすることがあった。その中で、ある事業をある考え方に基づいた切り口で括り直すのも一案だ、と少し話したところ、その2週間後にはこのCOOはその方針をオペレーションに反映していた。

 

●「現実を見つめよう」
ある製造業の社長のコメント。ある事業の戦略検討時に当該企業は3つの市場で戦っていたものの、一つの市場は「当たれば大きい」ものの競争環境も激しくかつリスクも大きく当該企業には難しく、むしろ開発リソースを残り2つの市場に振り分けるべき、という提言を社長と事業部長にしたところ社長もそれを後押しし事業部長を説得。

 

●「I’m convinced」
ある大手の投資ファンドの投資検討プロセスにおいて、The ClientであったあるMDが言った言葉。当該事業はマクロ的なトレンドに上手く乗りかつその中でも事業立地が良いことをさまざまな角度から検証した結果、投資判断に結びついた。

 

●「あれってOKってことですよね」
中期経営計画の策定支援において社長が長らくやりたくなかった施策に関して、中計の推進をしていた経営企画部長と一緒にその必要性と承認を求めて打ち合わせをし、承認を迫ったところ明確にノーとは言わずに渋々と間接的に承認する。その面談直後に当該部長が発した言葉。これだけが理由ではないもののこの中計発表時に株価は大きく上昇。

 

●「こりゃあダメだー」
ある会社が成長著しい会社の買収を検討プロジェクトの報告会で出た言葉。一見成長しているものの構造上利益が非常に伸びにくく顧客の「ステッキネス」も実はかなり低い旨を指摘したことを受けて。この報告会を機に買収しない流れとなる。