トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

レター形式の文書

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私はビジネスの場面でパワーポイント形式ではなくレター形式の文書を書くのは状況によっては非常に有効だと考えている。よく知られていることではあるがアマゾンでは原則としてパワーポイントが禁止されており、会議の前にはその会議の発表者が事前にレター形式の文書を提出し、会議の最初に全員が読む時間が取られるとのことである(事前に読んでおくようなルールにしても結局誰も読まないため)。実際にコンサルティングファームからアマゾンに転職した何人かの知人の話を聞く限り、「本当に」パワーポイントは書かないとのことである。

 

私自身、何かの考え方をしっかりと伝えるためにはパワーポイントではなくレター形式の文書の方がはるかに効率的だと思っている。具体的には二つの点で優れていると考えている。

 

一つ目は論理の堅牢性である。それなりの「パワポ職人」として何千枚(何万枚?)もスライドを書いてきた人間とすると、(良質な)スライドはファクトと意味合いを視認的に伝えることには適しているが、論理という意味ではかなりザルになりやすいという性質があると思っている。そのため堅牢な論理構成を構築するためにはやはり文章で書くことが最も適していると思っている。

 

二つ目は資料が「一人歩き」できることである。パワーポイントは結局のところプレゼンテーションの補足資料的な位置付けであるため、資料がプレゼンテーションなしに「一人歩き」した時に分かりにくいという特性がある一方で、レター形式の文書はそれ単体で資料が完結しているのである。そのため資料は「一人歩き」できる点でレター形式は優れている。

 

上記の性質がレター形式の文書にはあるため、誰かに堅牢なロジックの意見を文面を通じて伝えたい場合には適していると考えている。状況に応じてレター形式の文章を書いてみることは検討しみるといいだろう。