トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

転職エージェントとの付き合い方

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転職エージェントとの付き合い方に関して。

 

私自身、当面転職するつもりはないがそれでも一年に一度くらいの割合で転職エージェントと会うようにしている。付き合いのあるエージェントは基本的にはいわゆる外資系の大手エージェントで2社(2人)ほどあり、それに加えて自分が関心のある業界に特化しているエージェントが1人の計3社であり、その3人とそれぞれ数年に一度会うため慣らすと年に一度くらいの割合となる。(余談だが、あるヘッドハンターは「『ヘッドハンター』という人は『ヘッド』つまり経営者にポジションを紹介する人であり、20-30代で紹介されるのは『ヘッド』ではなく『ハンド』や『フィンガー』案件だ」と言っており、私もこれに共感するため、基本的に「ヘッドハンター」ではなく転職エージェント、という表現をしている。)

 

会う目的は自分の職位だとどれくらいのポジションが転職市場に存在するのかを把握するためであり、あくまでも一般論として理解することにしている。正直に言って転職エージェントから紹介される案件は、「いかにも想像できる」案件であり「面白い」ものはない。もちろんエージェントの中には独自の人脈でかなりユニークな案件を抱えている人もいなくはないがこれはどちらかというと独立系のエージェントが多く、大手に関しては基本的には想像の範疇を超えた案件はまずないように思える。

 

これらは転職エージェントのビジネスモデルを考えれば自然なことである。結局、転職エージェントの仕事は、社長クラスの人材を一本釣りするためにリーテーナーフィーベースで動く本当の「ヘッドハント」の場合を除き、原則として成果報酬型となるため、採用企業側は網を広げるために複数のエージェントに(無料で)案件を紹介するため、結果的にどこのエージェントも大半が似たり寄ったりに構造上なってしまうのである。(因みに昔は外資系大手に声が掛かったら一流の証だ、と言われていたようだが現在はかなりジュニアなクラスにまで手を広げている印象がある。)

 

そのため私自身はエージェントに紹介された「面白くない」案件はやはりあまり魅力的に映らないためこれらに応募して転職する、ということはまずないと思っているし、彼らにもそれは伝えている。また個人的にはある程度、実績を上げてくれば転職するにしてもそれはエージェントから紹介された案件に応募するのではなく、自分のプロフェッショナルキャリアを通じて構築した人脈の中から出てくるものの方がはるかに筋がいいと思っている。

 

それでもこのようなエージェントと付き合うのは、「もし仮に転職をするとしたら?」という問いに対する仮説を構築するためのインプットとして一般的な転職市場のポジションを把握することを目的としている。そのような仮説が頭の片隅にあることでいざ転職することにしたときの備えにはなるし、また何よりも今の仕事を続けるにしても「バックアッププラン」があるために精神衛生上はいいだろう。

 

以前にも少し書いたが原則として今の職に就いている以上、あまり転職などは考えずに今の仕事にコミットすることがプロフェッショナルとして大事だと思っている。しかし一方で頭の片隅には常に転職仮説は持っておくと精神衛生上は変に追い込まれることもないとも思っている。