トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

You are not alone

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以前にラストマンシップの話を書き、また一昨日のエントリでラストマンシップは必ずしも自分で全てを解決せずに必要に応じて人(職位の上の人も含む)に仕事を依頼し、自分はプロセスを管理することもある、という旨を述べた。

 

特に一昨日のエントリに関連して補足を述べる。ラストマンシップを発揮する人は基本的に責任感のある人であり、仕事に対しては真面目であり結果的に全てを背負いすぎるときがある。もちろんラストマンシップを発揮することは成果にコミットし、それを実現するために自分がコンテンツなりプロセスをコントロールするべきである。しかしあまりにも責任感が強すぎると、ともすると周囲が無責任に見えたり目的達成に心からコミットしていないように見えてフラストレーションが溜まったりする。そこまで行かなくてもある種の孤独感を感じてしまい精神的に追い込まれてしまうことがある。下手をすると自分を「悲劇のヒーロー・ヒロイン」に無意識のうちに仕立て上げてしまうのである。

 

しかしそもそもプロフェッショナルファームであれば、本来周囲も同様にラストマンシップを持っているはずである。それがそのように映らないとしたら、それはもちろん本当に自分ほどの責任感を持っていないかもしれないが、むしろ単にものごとの重要性の捉え方の違いであり、その人自身も自分と同様にラストマンシップを持っていることも多い。自分とは違う考え方をしているだけなのである。また確かに一部のチームメンバーはそのような考え方を自分ほどはしていなかったとしても、チームメンバー全員がそのようなことはまずない。

 

そのようなときはもちろん責任感は持ちつつも、頭の片隅では「自分以外にも自分と同じくらい責任感を感じている人がいる」と思い精神的な負荷を減らすことを意識するべきだと思っている。”You are not alone”と思うべきなのである。状況によっては自分が踏ん張っているつもりでも「背中から弾が飛んでくる」こともないことはないが、それでもプロフェッショナルファームの仲間たち、あるいは一緒に働いているクライアント企業のメンバーを信頼し、場合によっては精神面でも頼ってもいいだろう。

 

私自身、困難を感じている状況の時にチームメンバーから”You are not alone”といわれ精神的に楽になったこともある。むしろ過度に精神的に抱え込みすぎることはチームメンバーを信頼していないことを意味し、ある種の高慢であることすらあるといえる。

 

このあたりはあくまでもバランスだが、ラストマンシップを発揮しつつも常に自分は独りではないことを頭の片隅におくべきなのである。