トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

グローバルの代表との接点

スポンサーリンク

ファームに入ってからまだ日が浅いときに、後にグローバルの代表となるシニアパートナーと1分ほど話す機会があった。当時ある分野の知見を構築する社内プロジェクトに関わっており、その活動をするためにチームルームで作業をしていたところ、本件をリードしていたプリンシパルがこのシニアパートナーを連れて部屋に立ち寄ったのであった。このシニアパートナーはプリンシパルから簡単に本プロジェクトの概要とチームメンバーの紹介を聞いてから、挨拶を兼ねてチームメンバーと握手をして回った。

 

当時かなりジュニアであった私と握手をした直後に彼は「それでこのプロジェクトの発見は何なのか?」と質問をしてきた。その時、私がどのように答えたかは覚えていないが突然聞かれたために(某サッカー選手風に言えば「急に質問が来たので; QSK」といったところだろうか)とても要領を得ない回答であったことは覚えている。ただし、この後にグローバルの代表となるシニアパートナーの二つの意図は容易に想像が付きそれはとても印象に残った。

 

私は彼は二つの意図があってこの質問を私にしたと理解している。まず一つ目は純粋に内容に関心があったことである。どんなに短い時間であっても新しい情報を取り込み彼自身の仕事に反映させたいという姿勢を感じた。やや余談ではあるが彼は「一日二人のCEOないし政府高官と必ず会う」と決めており、実際にそれを実施してきた。これも彼の「学ぶ」という姿勢の象徴的な話である。(もちろん他の目的もあってこのような規律を自己に課しているようではあるが、学ぶということも彼にとっては大きなテーマだったようである。)そのためジュニアなメンバーに対しても話を聞く姿勢があったのだと思われる。もう一つは恐らく「ジュニアであっても意見を持つべき」ということをジュニアなメンバーに伝えたかったのだと思っている。この状況はコンサルティングファームの研修などでよく言われる「エレベータートーク」そのもののであった。そんな状況でも、例えジュニアであり相手がとてもシニアであろうとパースペクティブを持ち、それを簡潔に伝えられるようにしなければならない、ということを間接的に身をもって伝えたかったのではないかと思っている。

 

どんなにジュニアであってもパースペクティブを持つべきなのであり、それをいつでも伝えられるようにしなければならないのである。