トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

昇進に関して - アナリストからアソシエイト編

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これまで5回にわたって書いているコンサルティングファームでの昇進に関する留意点の続き。今回は(もともと予定していなかった)アナリストからアソシエイトへの昇進に関する留意点を述べる。(これは中途アソシエイト入社組が最初の1年で留意するべき点とも重複する。)

 

例によってまずは背景にある考え方を述べる。Up or out (昇進しないもの去るべし)の文化があるイメージの外資系のコンサルティングファームではあるが現実的にはアナリストからアソシエイトに関しては普通に仕事をしていればまず間違いなく昇進する。そのためあまり難しいことを考えずに真面目に仕事をしていればいい。以下で述べていくことはまたここに書くことの大半は結局のところコンサルティングに限らずに多くの会社の若手で当てはまることだと思っている。

●知的に踏ん張る習慣を身につける
●とにかくフィードバックを素直に耳を傾ける
●(中途のみ)Un learnを意識する
●「いい仕事データベース」を持つ
●得意技を持つ。その際に多少ブランディングは意識する
●さまざまな種類のプロジェクトをやる

 

一点目。これは以前のエントリでも書いた通りである。とにかく知的に「踏ん張る」という感覚を持つことは大事である。もちろんこれは場合によっては労働時間が長くなることを意味する場合もあるが、どちらかというと心持ちの問題の方が大きい。何らかの仕事をしていて少しでも違和感を感じたらそれを看過せずに自分なりに「踏ん張って」突き詰めて考える習慣を身につけるべきなのである。

 

二点目。結局のところアナリストからアソシエイトに早く昇進する人たちの大半は素直であるという特徴がある。耳の痛いフィードバックであっても、そしてそれが客観的に見て反論の余地があっても一旦受け止められる人が多い印象である。変に反発などをせずにまずは耳を傾けられる姿勢が重要である。(小手先芸としてはそちらの方が「この人は素直で成長意欲がある」という評価にもなる。)

 

三点目。これは中途アソシエイト組に該当することであるが(つまり新人アソシエイトからある程度仕事ができるようになるアソシエイトになるまで)、とにかく前職のやり方を一旦忘れる姿勢が大事だろう。やはりコンサルティングファームの働き方は色々と独自ではあるので考え方や仕事の進め方はもちろんのこと話し方や服装含めて一旦、染まってみることが必要だろう。

 

四点目。どのような仕事が「いい仕事」とされるかの感覚を身につけることは非常に大事である。ここまでやればいい、という感覚が掴めると過剰に時間を掛けすぎることも作り込みが浅すぎて手戻りが発生することもない。これは意識的に他の人のアウトプットを横目で見ておくといいだろう。最初のうちはそもそも何が「いいアウトプット」かすら判断できず、それでは本質的には作業要員でしかないので、なるべく早めにこの感覚を掴むべきである。

 

五点目。これはアソシエイトからマネージャーでも書いたが、やはり得意技を持っておくといい。これは分析やモデルといったことでも、現場のクライアントメンバーとの関係構築などのスキル的なものでもいい。もちろん特定の業界・テーマに関する知見を持っているのが理想ではあり、また実際そのようなアナリストもいるがこれは必ずしも簡単なことではない。ただ何であれ何か得意技があると「芸は身を救う」ことが多い。またその際、多少社内ブランディングは意識するべきだろう。つまり「あの人はあれが得意である」と何らかの方法で知られることである。具体的には自分の得意技が活きるような仕事を多くするパートナー・プリンシパルとの何らかの形で仕事をすることをしてみると社内ブランディングの観点からもいいかもしれない。

 

六点目。これはややチェックリスト的な発想で好きではないが特にアナリストからアソシエイトへの昇進という観点では「ジュニアとして一通り最低限のことはできる」と認識される必要がある。そのためにはいくら特定の種類のプロジェクトが好きで、社内でもそのようなプロジェクトから引き合いがあるにせよ、意識的に一通り色々な種類のプロジェクトを経験しておく必要はあるだろう。

 

繰り返しになるが、アナリストからアソシエイトに関してはよほどのことがない限り真摯に取り組んでいれば昇進する。そのため意識するべきこともコンサルティングとは関係なくどんな仕事であっても若手であっても当てはまることが多いだろう。