トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

やらない仕事

スポンサーリンク

たまに「戦略とは捨てることである」とも言われるし、これは過去のエントリでも何度か述べている戦略の定義に当てはめても整合する。つまり「どこで戦うべきか」を考えることは裏返すと「どこで戦うべきではないか」を考えることと同義であるからである。
 
そしてこれは個人のキャリアや仕事でも同様であると思っている。何をやるべきなのか(やりたいのか)はなかなか見つけるのが難しくても、何をやるべきでないのかをはっきりさせておくとそれはそれで行動に結びつくため一つの指針となる。

 

私自身は幾つかの事情からやや広めに業界を担当している。しかしそれでもやらないと決めている業界が二つある。一つは金融業界で一つはインターネット業界である。その理由はいくつかある。まず一つは扱っているサービスが直感的に理解できないためである。私の思考の特徴として「目に見えるもの」でないと理解できない傾向があるため、目に見えないサービスを売っている金融やインターネット業界はそもそも自分の理解の範疇を超えている。(強いて挙げると、ECならばギリギリで理解できる。余談ではあるが、機械系の図面はものをそのまま縮小しているために理解しやすいが、電気系の回路図は概念となっている。そして私は前者なら理解できるが後者は理解できない。)

 

もう一つの理由は業界にどうしても興味が持てないことである。特にインターネット業界に関してはインターネットそのものが好き、という熱量の高い人たちが多い印象があり、自分はどうしてもそういう情熱を持てない。そんな状態でクライアント企業にサーブするのはとても不誠実だし失礼なことだと思っているため、そのような業界はテーマ軸で親和性があってもやらないようにしている。

 

少し話は逸れたが何であれ、仕事では何をやりたいか、を考えることはもちろん大事ではあるがそれが難しいならば、何をやらないか、を考えてもいいかもしれない。それは立派な戦略(の一部)である。