トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

合理的な靴

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以前に身体と地面が接触するモノにはこだわったほうがいい、という格言のようなものを聞いたことがある。つまりベッド、椅子そして靴である。確かにこれは理に適っている。人間の体重は50-80kg程度であり、それが局所的な部位に集中するわけでありその負荷を上手く分散させることは身体への負担を減らす意味で重要であろう。特に靴に関しては両足というかなり小さい面積に集中するのでそれは特に重要であると言えるだろう。実際、私は以前に出来の良くない(そしてとても安い)革靴を履いたところ足がとてもつりやすくなりすぐに捨てたことがあった。

 

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私自身の最適解はR.M.Williamsというオーストラリアのブランドのサイドゴアブーツである。プライベートでは何年もこの靴「しか」履いておらず、また仕事でもここ2年ほど一度もスーツを着ずにビジネスカジュアルを貫いているため靴もやはりこの靴しか履いていない。サイドゴアブーツ自体は16歳のとき御徒町で購入して以来、プライベートではサイドゴアブーツしか履いていない。このブランドは実用性という意味で突出して素晴らしい。(時計同様、私は実用性の高いものが好きである。)まずはサイズが縦幅だけでなく横幅も選べる点である。私は特に足幅が広いため既成靴選びは苦労するが、その点、このブランドは心配がない。また単純に履き着心地が素晴らしい。これはサイドゴアブーツであるが故に足を包み込むことに加えてソールのクッション性が非常に快適である。またサイドゴアブーツであるが故に履き脱ぎも楽である。そのため特に出張の多い人は飛行機で楽である。毎週何回も東南アジアを飛行機で飛び回る知り合いの超合理的でロボットのように感情を表に出さないパートナーもこの靴のこととなると物凄く情熱的に語り始めたのは印象的である。またビジネスカジュアルにもカジュアルにも併せられる点も実用性が高い。以前にオーストラリア人の弁護士でこの靴をスーツに合わせて履いていたがしっかりと磨かれていたこともあり、特に違和感はなかった。また耐久性も優れている。もともとオーストラリアのカウボーイのためをコンセプトに作られたようなブランドなので非常に頑丈であり、靴底を定期的に入れ替えればかなり長期間使える。(もっともオーストラリア人の同僚いわく、カウボーイ向け、と言いつつもそれなりにお洒落な立ち位置らしく、本当のカウボーイは使わない気がする、とのことであった。ただそれでもオーストラリア人であれば誰もが知っているし、尊敬されているブランドとのことである。)そして最後にコストパフォーマンスも非常に高い。これだけの靴で3-4万円程度である。合理的な人が多い私が働くファームのオーストラリアオフィスの人たちは大げさではなく5人に2人くらいはこの靴を履いている。また私の靴を見た瞬間に気付く人も多い。

 

このように素晴らしいブランドであるがビジネスの点でも面白い。2013年にルイヴィトン系のファンドであるL Capital (現在のL Catterton)に買収されたのである。同社はLVMHで扱うには価格帯が低いがそれでも平均よりは価格帯が高くブランドが立っている消費財系企業に投資するファンドであり、日本では先日メガネチェーンのオンデーズを買収している。まさに同社にとってスイートスポットの会社と言えるだろう。私自身はLVMHのネットワークを活かして海外展開するのが投資テーマかと見ていたが、少なくとも日本ではまだ本格的な参入はしておらず現在は楽天で1社が取り扱っている様である。(私はオーストラリアのサイトから直接購入している。)これは今後期待したいところではある。

 

ビジネスカジュアルに合う靴を探している男性がいたら検討してみるのもいいかもしれない。