トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

品質を妥協していないか

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ジュニアなメンバーに色々とアドバイスをする立場になってきた。アドバイスの内容は可能な限り個別にするようにしているが、ル―キーに対してはどうしても似た内容になってくる。その中でも最も大事な心構えの一つに最初の数年は品質に妥協しないことが挙げられる。この仕事を始めたての人であれば、とにかく品質にこだわり、決して妥協しないことが重要だ。言い換えると自分のアウトプットに対して「可能な限り最善を尽くしたのか?」という問われたら自信を持ってイエスと答えられるようになっている必要がある。言うまでもなくこれは労働時間の話ではない。もしくは労働時間であったとしても多くの場合は品質を向上させるのに必要な追加的な時間はせいぜい一日30〜60分程度であることが大半である。大事なのは時間ではなく品質に対する意識である。(もちろん場合によっては品質担保のために長時間労働になってしまう状況もある。)

 

これだけ書くと「なんだ当たり前じゃないか」と思われるかもしれない。ただ私自身の体感として相当モチベーションが高い人たちが入社しているであろう今の会社であっても、新人の半分くらいは品質に対する最善を尽くしていないように見える。色々と口先では理屈を並べるが結局のところ、面倒だから・帰りたいからやらないもしくは手を抜いていることが透けて見えることも多い。しかし少なくとも最初の数年は完璧な成果物とは何かを理解するべきだし、それを目指す姿勢を身につけるべきだと思っている。

 

ジュニアなうちに、と述べるのはシニアになればなるほど他人に仕事を任せるために一つ一つの成果物の品質の担保が時間的に難しくなるためである。シニアの場合は、(デリバリーにおいては)本当に重要なキモとなる点に関しては品質を担保するし、全体的なストーリーにはこだわるが、一つ一つの作業の品質はマネージャーなりアソシエイトに委ね、場合によっては目をつぶらなければならないことが多くなる。一個一個の成果物は妥協の産物になる。だからこそ、現実的にはマネージャーやアソシエイトが一つ一つの仕事の品質に関してはラストマンであることを自覚するべきである。また一つ一つの仕事(作業)で完璧な品質の成果物を出せないようなジュニアは結局は伸びないし、ファームにも長く留まらないのである。

 

プロフェッショナルファームに入ってから最初の数年は完璧な品質を目指すべきなのである。