トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

ファクトベース

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マッキンゼーの中興の祖が確立したとされるファクトベースドコンサルティングは今日のコンサルティングの現場においてもいうまでもなく基本である。しかしこのファクトベースであることは思っているよりも奥が深いと私は考えている。より正確にはファクトの強力さが忘れられがちであり定期的にその強さを再認識するべきだと思っている。加工されていない単純なファクト、例えばある会社の過去10年間の売上高と営業利益率、市場の成長率と業界シェアの実績(予想ではなく)といった極めて単純なファクトであっても適切な文脈で提示すると強力なメッセージになることも多い。当たり前だがある業界のプレーヤー数は競争環境の激しさを示唆するし、高いシェアや利益率の高さは競争力の高さを示唆する。あくまでもこれは一つの側面に過ぎず他のファクトから真逆の示唆が出る場合もあるが(その場合はなぜ異なるファクトが真逆の示唆になっているかを理解する必要はある)、まずは基本的なファクトを押さえるのが重要である。何かを議論する時に利益率なり売上高なり市場規模なり市場シェアといった話はあまりにも当たり前すぎて今更議論するまでもないように思えるかもしれないが、まずはそのような基本中の基本を押さえるべきなのである。またそのような基本がが押さえられていないなら、他の検証は無意味とは言わないが飛躍があるのである。

 

何かを検証する時はやはり当該分野での基本中の基本のファクトを押さえるという基本動作を身につけるべきである。これは一見当たり前のようで案外、ジュニアなコンサルタントはもちろんのことある程度経験を積んだプリンシパルクラスのコンサルタントでも忘れがちである。