トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

ビジネスサイクル

スポンサーリンク

ビジネスサイクル、つまり一つのビジネスが一周するまでの時間軸、というものは事業を見る上で意識するといいと思っている。水力発電所なら企画から建設までおそらく数十年のビジネスサイクルであると言えるだろうし、為替のディーラーであればおそらく数分から数十秒だろう。当たり前であるがこの時間軸の長さがその事業の性質を規定する大きな要因の一つになる。ウェブ系のサービスであれば比較的短い期間で作れるまた手直しも簡単なためにある程度の完成度で提供できるが、産業用機械などであれば時間軸の理由もあり手直しが難しいために、より完成度の高い製品を提供することになる。(もちろん時間軸以外の要因もある。)

 

自動車業界の情報関連の分野でいえば(よく言われていることであるが)、従来は5-7年くらいのビジネスサイクルの業界にグーグルやアップルといったビジネスサイクルが大幅に短い「宇宙人」たちが入ってきたために、大きな変化が起こるのではないかと言われている。これだけが理由ではないが、一つの考え方として、そのような宇宙人が入ってきた結果、両者の動き方には大きな時間差があるためにお互いに摩擦が生じていると見ることもできるだろう。そしてその摩擦の結果として業界全体としては最終的にはビジネスサイクルが短くなると見ることもできまた、そのサイクルの短縮に乗れなかったプレーヤーは苦戦するということも予想できるだろう。

 

自動車業界の話はあくまでも一つの見方に過ぎないが、いずれにせよ何かの事業を考えるときはビジネスサイクルというレンズを用いてみるのは時として便利である。