トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

コンサルティングファームのパートナー

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私はコンサルティングファームに入社した以上、少なくともパートナーを一定の期間務めることを目標にした方がいいと思っている。(これは人それぞれの価値観であり、中には数年で起業しようと考えていたり、あるいはマネージャーまではやり、その後はほかの業界に転職しようと考えている人たちもいる。それはそれで否定するべきことではないと思っている。あくまでも私個人の価値観である。)理由は本当の意味でのコンサルティングはパートナーになって初めてできるからである。

 

マッキンゼーやベインの正式名称はMcKinsey & Company、Bain & Companyであり、よく言われる通りこのCompanyは仲間たち、という意味である。つまり創業者であるジェームズ・マッキンゼーとその仲間たち、あるいはビル・ベインとその仲間たち、という意味となるが、このCompanyはあくまでパートナーのことを指している。あくまでもファームは、その株式を保有しているパートナーたちのものであり、少し冷めた目で見ればアナリストからプリンシパルまでのノン・パートナーは「仲間ではない何か」なのである。そしてパートナーは対等であり、「偉いパートナー」「偉くないパートナー」というものは原則としては存在せず(ただしパートナーとシニアパートナーで株式の保有比率は異なるため、そこには違いはある)、XX支社長などという役職もどちらかというと学級委員みたいなものである。(もっとも現実的にはいろいろな形で「偉さ」のようなものは存在する。)

 

上記は少し内向きの話であったがクライアント企業との関係性の観点でも結局のところはパートナーが中核となる。ノン・パートナーはどちらかというとコンサルティングの中のほんの一部でしかないデリバリーを担当しているのでありパートナーにならないと以前から書いている「アカウント・ピッチ・デリバリー」の全体像を把握できないし、またそれを中心となってリードすることもない。そのためパートナーはいわゆる「アガリポジション」ではなくようやく本当の意味でのコンサルタントとしてのスタートラインに立ったに過ぎないのである。パートナーとして実績を積んで初めて本当の意味でのコンサルタントとして活動したと言えるのである。そのため個人的にはノンパートナーの期間よりもパートナーの期間が長くなってようやくコンサルティングをある程度は経験したと思えるようになるのではないかと思っている。アナリストないしアソシエイトからパートナーまでが大体5-10年程度なのでそこからさらに5-10年の経験を積むイメージである。(そしてパートナーをそのくらい経験すると今度はシニア・パートナーに昇進することが求められる。)これはコンサルティングを念頭においているが、弁護士でも会計士でも知る限り似たような状況に見えるし、また投資銀行であればやはりMDになってからが勝負のようにも見える。(PEだとやや性質が異なるか?)

 

繰り返しになるがこれはあくまでも個人的な価値観に過ぎないがせっかくコンサルティングファームに入った以上はコンサルタントとしての醍醐味を十分に味わうためにはパートナーになることを目指してみるのは悪くないと思っている。