トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

マネージャーは音を聴く

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昨日、マネージャーロールになったときのチームメンバーに対する仕事の依頼の仕方を書いた。それに関連して、その進捗確認のコツを少し書こうと思う。

 

私はチームメンバーが近くで仕事をしていたら例えその人の仕事の途中成果を一切見なくても仕事が捗っているか否かは判断できると思っている。それは音で判断できるからである。より具体的にはこのチームメンバーの作業している音を聴くと正しいことをやっているのか、あるいは間違った方向に作業を進めているのかがわかるのである。

 

理由は簡単で作用している種類によって作業音は変わるため、音を聴いていればこちらが仕事を依頼して合意した手順に則って進めているかがわかるのである。例えばメールを書いている時は一定のリズムでかちゃかちゃとしたキーボード音がする。アウトプットイメージの詳細を考えている時は紙とペンの音がするし、デスクトップリサーチをしている時はマウスの音と時折、短いキーボード音がする。エクセルを書いている時は短い時間のキーボード音が断続的に続くし、パワーポイントを作成している時はマウスとキーボード音が交互に続く。

 

例えばあるスライドを作る作業を依頼をしたら、作業は大きくアウトプットイメージの規定、データ収集、分析、スライド作成といった手順となる。そのため本来ならば紙とペンの音が聞こえた後に、リサーチチームに依頼するためのメールお音が続き、次いで本人によるデスクトップリサーチの音、そしてそのあとはエクセルを回す分析作業、そして最後にスライドに落とし込むパワーポイント作業となる。従い、もし作業開始と同時にパワーポイントを作り始める音が聞こえたり、エクセルを回し始める音が聞こえたら明らかにアウトプットイメージを定義せずに作業している可能性が高く、私の脳内には黄色信号が点灯する。その場合は早めに担当者に「今どのような状況か?どんな作業をしているのか?何か困ったことはないか?」などを訊くようにしている。

 

また5分以上手を一切動かすに一切音がしなかったらそれもまた危険である。本人は「考えている」と主張するが、思考も紙とペンなりホワイトボードなりテキストエディタを用いて行うものであり、(おそらく大半の人は)5分以上脳内だけで手を動かすに思考することはできないと私は思っている。論点思考をせずに単にボケっとしているだけの可能性が極めて高い。

 

マネージャーはチームメンバーの作業音に耳を傾けて進捗を理解するべきなのである。