トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

仕込みと熟成

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私には一定の「熟成期間」が必要な性質の思考が存在すると思っている。論理的には、原理主義的には、思考は常に論点を設定してサブ論点に分解して仮説を考えてそれを検証するというプロセスを辿るが、中にはだらだらと考えなければならないようなものもあると思っている。次の3年間はどんなテーマで仕事に取り組むべきか、この会社の本質的な競争力は何かといったことを考えたり、何らかのテーマで自分なりの知見を構築しようとしたりするときは、他の仕事をしたり日常生活をしたりしながらも頭の片隅で薄らぼんやりと考えるべきであると思っている。1時間専用の時間を取って原理主義的に考えても腹落ちのしない、浅い考えしか構築できない場合が多いのである。そのために「熟成期間」が必要なのである。

 

そのようなアプローチが適した思考に関しては重要なのはとにかく早めに「仕込む」ことだと思っている。つまり少し時間をかけて(といっても30分くらい)自分なりの問題意識や考えを「ぼんやり」とまずはまとめるのである。これを私は仕込み作業と呼んでいる。一旦、考えを仕込むとあとは普段の生活を送りながら思考を熟成させることができる。そして、そこからまたしばらくしてもう一度、時間を取って考えると思考が熟成し深まったものが出来上がることが多い。

 

熟成が必要な思考に関しては早めに仕込みが必要なのである。