トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

マインドシェアと人

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私は仕事でもプライベートでも社長とそれなりに話をする機会があるときは、なるべく「今のマインドシェアは何ですか?」と訊くようにしている。例えばあるスタートアップの社長であれば、資金調達10%、人周り(採用・人事)50%、オペレーション確立20%、マーケティング10%、その他10%、といった具合であった。これは今の経営アジェンダは何ですか、と訊いているのとほぼ同義であるがマインドシェアと言う訊き方をした方が答え易いのか割と面白い話を聞けることが多いと思っている。

 

このような質問の回答では大企業の社長でもスタートアップの社長でも、あるいはPEで投資先のモニタリングをする人であっても人周りに関する話題は大抵マインドシェアの上位に位置している。DeNAの南場氏もある本で「社長になったらとにかく人が重要なのでいい人がいたらなりふり構わずに声を掛けていた」といった旨のことを書いていた。会社は法人であり、あたかも一つの人格があるかのように語られがちな印象があるが、結局のところ会社は人の集合体であり重要なのは会社といういくらか概念的な箱ではなくそこの中にいる人なのだろう。(もちろん企業文化というものは明らかに存在するので、会社の性格のようなものは存在すると個人的には思っている。)ある有名なプライベートエクイティの幹部も投資先のことで一番頭を使うのは人に関することであり、これは前職(コンサルティングファーム)では得られなかった視点である、といったことを述べていた。

 

以前にも書いた通り変化を起こすのは圧倒的な熱量を持った個人である。コンサルティングを行なっていると頭でっかちになりがちであるが、やはり人の重要性を過小評価してはならないのである。