トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

伸びる新卒・伸びない新卒

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来週から新卒が入ってくる。私自身、かなり多くの新卒とこれまで仕事をしてきた。その中で伸びる人の特徴を挙げるとするならば下記三点が大きいと思っている。
①素直であること
②ベストを尽くすこと
③仕事にアカウンタブルであること

 

どれも当たり前のことではあるが自分の感覚では案外これらをできていない人も多い。逆にこれらをしっかりとできていれば、それなりには伸びると思っている。(ただし正直な感想として人によっては、本質的にこの仕事に向いていない、と思える人も居なくはない。村上春樹氏が昔、どのようにすれば文章が上手くなるのか、という質問に対して『文章を書くというのは、女の人を口説くのと一緒で、ある程度は練習でうまくなりますが、基本的にはもって生まれたもので決まります。まあ、とにかくがんばってください。』といささか身も蓋もないことを述べているが、今の職業もそこまでではないにせよ少し似ている部分もある。)

 

まず素直であること。これは本当に基本的なことではあるが、中にはこの仕事を始めたばかりなのに自分の仕事の進め方に妙な自信があり、どんなにアドバイスをしてもそれらは表面的には聴いているフリはしていても、根本的にはそれを受け入れない人も一定数いる。当たり前ではあるが、このような姿勢であると伸びないし、また一緒に働く人たちはそのような人に対してはアドバイスをしないようになるし、またそもそも一緒に働くことも避けるようになる。素直さは基本中の基本である。

 

ベストを尽くすことも上記と通じるものがある。人によってはもっと品質を挙げることを求められても色々な理屈を並べてそれに取り組まないことがある。そのような人は、作業の費用対効果、他の仕事の優先順位、フィージビリティなどを理由に品質を挙げるが、他のチームメンバーからするとそれは単純に面倒だからやりたくない、という動機が根本にあることが明らかな場合も結構ある。(もちろん彼ら・彼女らはそれを否定するが、一緒に働いている立場からするとそれが明らかなことは多い。)これは品質を妥協しないこと、とも言い換えられる。これらは必ずしも労働時間の問題ではない。どちらかというと自分の仕事がある程度のところまでできた段階で自分の仕事を批判的に見る習慣である。自分ができる範囲で本当に考えきったか、(現実的な時間内で)できることは十分にやりきったのか、気になることはないか、といったことを「ぐっとこらえて」考えることが大事である。この仕事では最初のうちに「完ぺきな仕事」の品質が何かを体感的に理解しておくことは非常に大事である。

 

アカウンタブルであること、とは簡単に言えば自分がなぜそれをやったのか、を説明できることである。最初のうちは自分なりに考えてやったことが、見当はずれな場合もある。しかしそれをなぜやったのかを説明できれば、表面的な行動ではなく根底にある考え方を修正できるため早く成長できる。またそもそも自分の行動が説明できないとするならば、それは知的怠慢であるともいえるため頭脳労働者としては失格である。

 

他にも挙げていけばキリがないが、①素直であること、②ベストを尽くすこと、③仕事にアカウンタブルであること、の三つは仕事を始めるにあたっては意識してもいいかもしれない。