トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

だらだらと考える

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よく「論点に沿って考えるべき」といった話は聞く。特にコンサルティングファームではそのような思考方法を実践することが求められる。これはかなり強力な思考ツールであり、これによってかなり効率的に知見を築くことができる。ただ一方で、「だらだらと考える」ことも時には重要だと思っている。特に何らかの考えを深めるときは一定程度、だらだら考えることが必要になると思っている。原理主義的には「どんな思考にも論点を立て、それを分解し、仮説を立て、その証明方法を検討し、ファクト収集/分析をするべきである」と言われているし、それはその通りであると思っている。ただ状況によっては思考が十分に深まっていなかったり、単純に知識が不十分な時はこのアプローチだと論点の分解と仮説がかなり一般的なものとなってしまい、結果的にかなり筋悪になることがある。そんな時は多少、非効率に見えてもだらだらと文献を読んだり、ちょっと分析をしてみたり、論点らしきものをだらっと立ててみたり、とぐるぐると考える時間が一定程度必要に思える。それによって思考が深まり、その上で先のアプローチを用いることがいいという実感がある。

 

もちろん原理主義的には初期的な論点整理が筋悪だと思ったら、「どのように筋良しの論点を立てるべきか」という「解き方を解きにいく」論点を立てるべきではあるが、これはやや屁理屈であり、人間の思考はそこまで線形的な構造にはなっていないように思える。少なくとも自分は状況によっては意識的に「だらだらと考える時間」を設けることで思考が深まっている。

 

これは必ずしも教科書的な思考方法ではないが、たまにはこのような思考を意識的に導入してみるのもいいかもしれない。