トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

既知から未知の流れ

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ビジネスにおいてはコミュニケーションは非常に重要だと思っている。以前にも書いた通り個人的には仕事のアウトプットはコンテンツとコミュニケーションの掛け算で決まると思っているため、コミュニケーションはコンテンツと同等に重要である。どんなに素晴らしいコンテンツがあってもコミュニケーションがダメであれば仕事としてはダメなのである。

 

コミュニケーションにおいて気をつけるべきことはあらゆるコミュニケーションにおいて聞き手の観点で、既知から未知の流れを意識することであると思っている。常に聞き手にとって既知の情報を述べて共通認識を設定し、その上でそれに対して未知の情報を述べ、未知の情報が既知になったら今度はそれを共通認識とし、さらに未知の情報を述べる、といった具合になるべきである。常に「既知」→「未知」→「未知から既知」→「未知」の流れが存在するべきである。例えば提案依頼を受けて、プロジェクトの提案をするときの話の流れは例えば以下のようになるべきである。

「XXXの提案を打診されましたが(既知)、これにはXXという論点があります(未知)」
「この論点XXは(未知)、具体的にはXXXというものです(未知)」
「XXXという論点に対して(未知)、仮説的にはXXXであるべきです(未知)」

 

これは提案に限った話ではなく汎用的なものである。例えば転職の面接の時に「なぜ当社を志望しているのか?」と訊かれた場合は例えば以下の流れになる。
「なぜ当社を志望しているのかというと(既知)、私はXXXをしたいからです(未知)」
「なぜXXXをしたい理由は(既知)、それによりXXXを達成したいからです(未知)」
「XXXを達成したいのは(既知)、XXXという理由で価値があるからです(未知)」

 

常に文章の前半は既知であり、後半は未知なのである。もちろん現実にはやり過ぎるとまどろっこしいが、コミュニケーションの流れとしてはこのようになるべきである。いきなり聞き手にとって未知の情報を提示すると、聞き手には理解できないため、必ず既知から始めて未知に繋げるべきなのである。これは文章だけではない。例えばパワーポイントでスライドを書くときも、人間の視線が最初に向かう左上には読み手が知っている既知の情報を書き、右下には未知の情報を書くのが王道である。また何かのスピーチをするときも同様である。

 

コミュニケーションをするときは既知から未知の流れを意識するべきなのである。