トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

知的勇気

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今の職場はそれなりに人の出入りは多いため、ちょくちょく退職する同僚と退職祝いを兼ねた食事や面談をすることがある。その中で私は必ず「このファームでの最大の学びは何か?」といった質問をするようにしている。同じ質問を色々な人に定点観測的に質問することで比較ができるようになり面白いためである。

 

最近、退職した人に対して同じ質問をしたところ、この人は「知的勇気を得たこと」であったと述べた。これは何かというと自分が知らない課題に直面した時に分からないなりに自分の頭で考えて答えを出す、という習慣とその根底にあるマインドセットのことである。特にこの人は前職でかなり業務内容が規定されており、若手は業務を遂行することが求められていたのに対して、今のファームではジュニアであっても、自分がこれまでに直面したことのない課題に対して自分で考えることが要求されるため、最初はそのギャップに戸惑ったとのことであった。

 

別の元同僚で、スタートアップのCOO的な立場に就いた人もやはり同様のことを言っていた。スタートアップにいると事業を構築、拡大する上でさまざまな判断が求められるが、その大半は自身はもちろんのこと、会社全体が初めて直面する課題であるために、答えが分からないことが多い。しかしファームの経験により、たとえ自分の専門でなくても、答えを知らなくても、その場で自分の頭で考え「普通に考えれば答えはこうだろう」と自信を持って思えるようになったとのことであった。そしてそれは非常に役立っているとのことである。いずれの場合も大事なのは問題解決の手法ではなく、初めての課題に対しても臆せずに答えを出すという姿勢が大事なのである。

 

何らかの課題に直面した時、それが例え自分の専門外であったとしても自分なりに考えて答えを出す、そしてその勇気を持つように意識してみるといいかもしれない。