トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

仮の結論=仮説を出すことを逃げない

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仮説という単語はビジネスの場でちょくちょく使われる。いわゆる問題解決などの本には仮説に関して色々と書かれているし、私自身も昔それなりにそのような本を読んだ時期があったが実務経験がほぼなかったこともありいまいち理解できなかった。特に仮説という単語は今でこそビジネスでも使われるようになったが、もともとはより厳格なロジックが求められるアカデミックの世界で多用されていると思われ、そのため何というか「相応の覚悟」を持たないと使えないようなイメージが私の中であった。

 

ただある程度働いてからようやく自分の中で腹落ちした。結局のところ仮説とは「仮の結論」と表現するのが少なくとも自分の中では最もしっくりきている。以前から書いている以下の点を考慮すると分かりやすい。
●論点には「べき」が入る必要がある
●「べき」が入ったステートメント(=論点)の答えは行動に結びつく
●結論とはアクション(行動)である


上記を考慮すると何らかの論点に対する仮の答え、つまり仮の結論(行動)こそが仮説と言えるのである。そのように考えると仮説はもっと身近な、気軽なものに感じる。あくまでその時点での情報を最大限に活用したベストエフォートベースの仮の答えであり、しかもそれはまだ行動を実際には起こしていないためいつでも変えられる思考であると捉えることができる。重要なのは仮であっても必ずその場で結論を出すことである。仮説は仮の答えであり、行動を起こすまではまだ時間があるためその場で仮の結論を出す必要はないように見えるかもしれない。しかしあくまでもその場で答えを出すことに価値になる。仮の答えを出すこと(あるいは出そうとする過程)で圧倒的に何が分からないかが明らかになる。また情報不足を理由に答えを出すことを延ばすべきではない。あくまでもその時点での、ある情報を基にした、ベストエフォートベースで答えを出すことに価値がある。慣れないうちは、驚くほど仮の答えを出すことを避ける傾向があることに気付くだろう。

人間にとって何かを決めるということは、つまり何かを判断するということは想像以上に脳に負荷のかかる行為であり、それを避けがちである。いつでも変えられる仮の結論であっても同様である。しかしだからこそ仮説思考を身に付けたいのであれば、常にその時点での、ベストエフォートの仮の答えを出す習慣を身につけるべきなのである。

 

どんなときであっても仮の答えを出すことを逃げてはならないのである。