トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

思考の型の変え方

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前回のエントリで経営コンサルティングの実務に適した規律ある思考という思考パターンがあるという話をした。そしてこれが普段、自然にする思考パターンとは異なる場合はある程度、意識的に矯正するべきであり、またそれは可能であるという話をした。本エントリでは思考パターンの変え方に関して述べていきたい。

 

私自身、以前に述べた思考の癖を測定する「MBTI」においても4つの軸において全てどちらかの極の最大値(かそれに近い値)になっており、かなり極端な思考をする人間である。そして前回述べた規律ある思考に関しては自分にとってはかなり親和性の高い思考パターンであったためにすんなりと受け入れやすかった。しかし一方で自分自身は個別の物事をボトムアップ的に考える傾向が極端にあったために全体像を捉えるという思考パターンが苦手であるように感じていた。少なくともそれが自分の自然の思考ではなかった。そのため場面によってはそれがマイナスに働いているようにも感じられた。例えば色々な議論をした会議があったとすると個別の論点・議論は極めて正確に理解しまたそれを解くこともできたが、一方で結局全体としての大きな方向性や根底に流れるテーマなどを捉えることが必ずしも得意でなかった。このような考え方は、全体感を捉える場面が多くなるシニアになればなるほど適さないため私自身、矯正の必要があると考え、ある時点からかなり意識するようになった。本を読んでも個別の主張ではなく全体として一言で述べると何を言おうとしていたのかを抽象化して捉えようとしたり、あるいは会議やプロジェクトにおいてもある程度抽象化した切り口で簡潔に捉えること(捉えようとすること)をかなり意識した。細部を忘れて強引にまとめるならば何なのか、ざっくりいうと何なのか、あえて概念的に捉えるならば何なのか、ということを意識的に自問するようにした。それを数年行うと明らかに自分の思考パターンにも変化があり、実際にMBTIにおいてもある軸はより全体像把握型に数字上は近づいたのである。今でもこの思考は必ずしも自分にとっては自然ではないため、場面によってはこの直観型とでもいうべき思考を意識的に持ち出すようにしている。

 

人間には思考の癖がある。この癖はなかなか(もしかしたら本質的には全く)変わらないものであるかもしれないが、意識をすれば他の思考パターンも習得することはできると考えられる。重要なのは場面によってどのような思考パターンが求められているかを把握し、それにあったものを持ち出せるように自分の癖以外の思考パターンを習得し使いこなせるようになることである。