トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

規律ある思考

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以前にも書いた通り人間には思考の癖が存在する。これはあくまでも思考の癖であり、原則としてそこに良し悪しは存在しない。私が所属するファームでも思考の違いを認めるとともに、基本的に多様性があることを大事にしている。しかし、さはさりながら、やはり経営コンサルティングに適した思考の型のようなものは存在し、思考の癖がその型に近い人は比較的すんなりと仕事に馴染むし、そこから遠い人は苦戦する場合が多い。ある程度シニアになってくるとよりその人の思考の癖がどんなタイプであろうともその人の癖を強みに生かすことがしやすくなるが、ジュニアなうちはやはり人によってはある思考の癖をある程度、矯正することが求められる。(またシニアであってもやはりある程度は直すことが求められる印象である。)

 

求められる思考の型の一つに規律ある思考、とでも表現するべきものが挙げられる。これは一言で述べると論点を一個ずつ、個別に撃破していく思考である。これは以前から述べているような「べき」の入った論点を立てて、それに対して解の選択肢を出して、それらを検証して最終的に解を出し、その上で次の論点に移る、という思考形態である。一見当たり前に聞こえるしれないが、思考レベルだと必ずしも人によっては馴染まない。発散型とでも言うべき思考タイプの人だと、次々に気になることやアイディアが出てくるため、なかなか一つの論点だけを考えるということが自然にはできない。あるいは全体感を捉える癖があると、個別の論点ではなくそれをまとめ上げたものを考える傾向がある。繰り返しになるが、これはあくまでも思考の癖であり良し悪しではない。このような思考パターンが活きる場面も存在する。しかし経営コンサルティングの実務では個別に論点を一個一個、潰していくことが求められる場合が多く、そのためシニアであってもこのような思考が必要な場面に多く遭遇する。

 

自分とは異なる思考パターンをするのは自然なことではないため脳への負担が大きく、大袈裟に言えば苦痛であることも多い。しかし自分が直面する場面で最適な思考パターンが何かを理解し、それが自分の普段の思考パターンとは異なっていれば意識的に違う型を持ち出す習慣を身に付けるといいだろう。意識をすればそれなりに変えられる。(また別エントリでこれは書きたい。)