トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

「馬鹿」は搾取される

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三井住友信託銀行が販売する(運用は日興アセットマネジメント投資信託に「日本郵政株式/グループ株式ファンド」というものがある。これは単に郵政3社(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命)の株式を買っている「だけ」の投資信託で一部では「情弱投信」と言われている。この投資信託は文字通り郵政3社を買っているだけの投信であるのに手数料は購入・解約時に1.62%、信託手数料として年0.69%掛かる。もちろんこれを自分で買えば売買の手数料ははるかに安く抑えられるし信託手数料も発生しない。ほんの少しでも株式投資の常識を持っていれば明らかなぼったくり商品であることは自明であるが、そんな投信に対して発売時には60億円、現在でも30億円近いお金が集まっている。言い換えると三井信託銀行は「馬鹿」から60億円のお金を集めたのである。

 

この商品は控えめに言っても非常に不誠実なものであり、それを販売する金融機関もまたお世辞にも褒められたものではない。そんな不誠実な商売を信託銀行としては日本で第1位、銀行業務でも第4位の三井住友信託銀行が行なっているのである。これは見方を変えると世間的に見ると「立派」な会社であっても平気で情報弱者(言い換えると馬鹿)を騙すことがある、とも見ることができるだろう。(個人的には昨年のソフトバンクIPOもかなり不誠実な案件だと思っている。)

 

いうまでもなく本エントリの目的は特定の金融機関を批判することではない。言いたいことは、案外、世の中には不誠実な商売が存在しており、「立派な会社」であってもそのような商売を手がけているときがある、ということである。どんなに「立派な大企業」であっても盲目的に信じずに自分の頭で考え、また常識に照らし合わせることが大事といえるだろう。