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コンサルティングの現場から

プロフェッショナルファームで働くことの外形的な魅力

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これまで本ブログでは原則として、プロフェッショナルファームの仕事に関心があるならあまり難しいことを考えずに来てみるといい、というスタンスで書いていた。これは心の底から思っている。プロフェッショナルファームの仕事は合う合わないが比較的はっきりと分かれ、合わない人には苦しい職場であると思っている。一方で合う人にとってはとても心地の良い職場であり、またやりがいのある仕事であると思っている。本エントリでは私自身が感じているプロフェッショナルファームの仕事の外形的な魅力を述べていきたい。いうまでもなくキャリア選択は外部環境的要因で選ぶべきではなく、あくまでも何をやりたいかの軸で決めるである。そのためここで述べる魅力はあくまでも外形的なものであることは留意してもらいたい。

 

まずはその自由度が挙げられる。これは自身で制御可能なことが多く、自主性が発揮しやすい、言い換えることもできる。もっとわかりやすく書けば好きなことができる、ということである。以前にも書いた通りプロフェッショナルファームには本質的には指揮命令系とは存在せず、また上司・部下という関係性も存在しない。そのため自分がやってみたい仕事を一緒に仕事をしてみたい人たちと働きたい場所で仕事ができる。もちろんジュニアなうちはプロジェクトへの配属は事実上の会社からの命令と捉えることもできる。しかし自分がやりたいと強く言い続けまたそのためにしかるべき行動を取りかつ実力が伴えばかなり配属の希望が通る。またそもそも昇進が早いので新卒であれば早いと4年程度でプロジェクトの配属を自分で決められるマネージャーになることもできる。加えて勤務地を自分で選べるのはとても心地のいいことだと思っている。大手企業に就職すると総合職の場合は勤務地をあまり選べないことが多い。もちろん希望はある程度は通るし、また相応の理由があれば拒否することも制度上は可能であるが、現実としては「来春からカンボジア」みたいになる場合が多いようである。一方でプロフェッショナルファームであればそもそも中小企業のようなものであり採用された事務所で働くことを前提としており、自分で希望を出してうまく条件が合えば転勤が可能となる。少なくとも上司や人事部の意向を気にする必要はない。

 

次に評価が公平であることが挙げられる。もちろん完璧な評価など存在しないが少なくとも自分の理解ではプロフェッショナルファームの評価は圧倒的にフェアであると思っている。結果を見ていても概ね高い評価を得るべき人が高い評価を得、低く評価されるべき人がそのように評価されているように見えるし、またプロセス上も公平性を担保する仕組みになっている。ファームの評価のことを「昇進するタイミングは間違うことはあるかもしれないけれど、昇進する人は正しい」と表現する人がシニアな人に多い印象だがこれは良く的を射ていると思っている。またそもそも評価が相対評価ではなく絶対評価であるためファームとしては全員が高い評価を獲得し、昇進し、パートナーになって欲しいと心から思っている。「椅子の数が限られている」わけではないのである。実際、入社年次によってかなり早く昇進する年次もあれば、全体的に遅い年次もいる。もちろん社内政治的な要素がなくはないが、恐らく大企業に比べたら可愛いものでほぼないに等しいと言ってもいいレベルだと考えている。

 

またキャリアの広がりもあるのも魅力であると思っている。以前から書いている通り私自身は「キャリアプラン」を考えることは賢しいことでありそのような発想はあまり関心しないがプロフェッショナルファームを前向きであれ後ろ向きであれ辞めていった人たちはさまざまな業種で活躍している人たちが多い。もちろんそもそも入社してきたと人たちが優秀ということはあるが、やはりプロフェッショナルファームで過ごした人たちは他の職場でも通用する実力が身につきやすく、また転職市場では(今のところ)そのように認識されているのだろう。

 

最後に報酬の面もあげるべきだろう。プロフェッショナルファームの給与は突出して高いわけではないが、それでも平均的な大企業の給与水準と比較すると大分高い。特にアソシエイト、マネージャー、プリンシパル、パートナーと昇進するほどその水準は上がっていき、またそもそも昇進のスピードが早いためある程度の年数を過ごせばそれなりの生活はできる。もちろん起業で一気にIPOさせたり売却したりする水準と比べたら大分低いが、それでも少なくとも大きく金銭的に困ることはない。これも以前に書いたことだが、やはりお金があることで単純に生活が快適になると思っている。「お金のことを考えるのは汚い」「お金よりもやりがいだ」などといった論調は結構見かけるし、理解はできるがお金のことも納得できるまで考えることは大事だろう。

 

繰り返しになるがこれらはあくまでプロフェッショナルファームで働くことの外形的な魅力である。職業選択基準の主軸は何をやりたいかであるべきだと私は思っているが、ここで書いたことは頭の片隅に置いていて損はないと思っている。