トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

論点を宣言する

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以前にも書いたが論点には必ず「べき」が入っている必要がある。英語で書けば”should”である。理由は「べき」が入っているとそれは行動に繋がるからである。これは違う見方をすると論点に沿った議論とは行動の意思決定であると言える。意思決定と書くと「この会社を買収するべきか?」「新薬開発を中止するべきか?」「工場を新設するべきか?」といった大きな経営に関するものであり、個人には関係がないと思うかもしれないがいうまでもなくこれは誤りである。どんな些細な仕事にも論点は毎日発生しているし、仕事を離れた日常生活においても人はほぼ無意識のうちに論点を設定し、それに対する答えを出し、その答えに沿って行動している。日常業務も日常生活も意思決定の繰り返しなのである。「今日は昼に何を食べるべきか?」「苦手な飲み会をどのように断るべきか?」「お客さんに催促の連絡を入れるべきか?」「分析に必要なデータとして何を使用するべきか?」「法務部の確認を加速するためには何をするべきか?」「散らかった部屋をどのように綺麗にするべきか?」「そもそも今片付けを行うべきか?それとももうしばらく座って休むべきか?」など論点はいくらでも存在する。

 

何らかの考え事をしているとしたら、それは仕事であろうがプライベートであろうが必ず論点が存在するはずである。必ず、である。そのためもし「今この瞬間の論点は何か?」と訊かれてそれを「べき」が入った一文で明確に答えられない場合は、そもそも漫然とした考え方をしているとも言える。違う言い方をすればどんなに細かいことであっても何らかの考え事、すなわち問題解決をするのであれば、必ず最初に論点の宣言をしなければならない。これは問題解決の基本中の基本であるが、一方でおそらく人間にとって自然ではない思考方法である。そのためこれは本気で論点思考を身につけようと決意し、かつ日常的に意識しない限り、まず身につかないといっても過言ではない。逆にこれを身につけたら少なくとも実務担当者としての効率は圧倒的に高まるだろう。

 

どんなに小さなことであっても考えことをする場合は、必ず「べき」の入った一文の論点を宣言する習慣を身に付けてみるといいだろう。