トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

どう見ても伸びそうです

スポンサーリンク

ビジネスでは将来予想をする場面にちょくちょく出くわす。将来予想はどこまでいっても予想に過ぎず外れることも多い。基本的なアプローチとしては将来を決める根本的な要因(ドライバ)を特定し、その要因が将来どのようになるのかをその要因に関わる力学(ダイナミクス)や先行指標などを見ながら考えるのが王道であるが、それでも所詮、どこまでいっても予想である。そのため大事なのは色々な方法で検証してみることである。とにかく検証方法を増やすことである。5通りの方法で見てもどうやら二桁パーセントで成長しそうですよ、といった検証の仕方が大事である。一つの検証方法に頼るのではなく、可能な限り複数の方法で検証することが重要である。またその際には種類を意識するといい。例えばある店舗型企業の売上高を予想するときにボトムアップ的に店舗数×店舗売上といった形を採ることもできるし、反対に市場規模×シェアといったトップダウン的なアプローチも存在する。重要なのはアプローチの概念を把握した上でその種類を増やすことである。

 

厳密性にとらわれないことも大事である。ビジネスでは科学でないため統計的に有意な分析をすることは難しく、またそこにこだわる価値はない。なんらかの判断をするための材料になればよく、そのためには大まかに仮説が検証されていれば十分である。そのため最悪、方向感が判れば十分な場合も多い。つまり方向としてはどうやらこの市場は伸びそうだ/縮みそうだ、ということが見えれば十分といった場合である。

 

また検証方法の種類を増やす際には単体で見ると単純過ぎて馬鹿みたいに見えるものも落とさないことが大事である。例えば市場調査レポートの数字をそのまま持ってくるだけだと「ガキの使い」であり全くインテリジェンスが練り込まれておらず説得力はない。しかし4社の市場レポートそれぞれの市場成長率を比べ、さらに業界の専門家の見解も10人分集め、さらに背景にあるダイナミクスを検証し、どの視点で見ても5%くらいで伸びそうということが分かればそれは十分に判断材料となる。一見、単純すぎるファクトであってもそれをちゃんと整理すると価値が出てくる。

 

将来予想はあくまで予想であり当たるも八卦、当たらぬも八卦である。しかしそこで諦めずに可能な限り複数の方法で検証してみることが大事である。