トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

思考の癖

スポンサーリンク

今の仕事をしていて強く思うことに人間にはそれぞれ固有の思考の癖のようなものが存在し、それは想像している以上に個人差があるということである。思考の癖のパターン化には無数のアプローチが存在するが、その中の一つにMBTIと呼ばれるものがある。これは定型化された質問を回答することで人間の性格を下記の四つの指標で測定し-20から+20までで定量化するものであり、それなりの数の組織で活用されているようである。
●内向↔︎外向
●感覚↔︎直感
●思考↔︎感情
●判断↔︎知覚

 

例えば会議の後で”What do you THINK?”と訊かれるのと、”What do you FEEL?”と訊かれるのではどちらが心地良いか、といったのは分かりやすい例である。人によっては一方の訊かれ方をされると回答に窮するが、もう一方の訊かれ方をされるとスラスラと答えられる、といったことは良くある。また別の例では内向の人は考えがまとまってから喋る傾向があるが、外向の人は喋ることで思考を深める傾向がある。私の職場で極端に内向思考の人と極端に外向思考の人が一緒にあるプロジェクトで働いていたことがあった。立場上は内向思考の人がよりシニアであり、またその傾向が極端であったために外向思考の人の喋りながら考えるというアプローチをどうしても受け入れられず、思わず「もっと考えてから喋って欲しい、考えが黙っていて欲しい」とキツめに言ったらしい。すると外向思考の人はそれ以降、極端にパフォーマンスが落ちたとのことであり、この内向思考の人も反省するとともに、思考の癖の個人差に気付いたとのことであった。

 

言うまでもなく思考の癖はあくまでも癖であるそこに良し悪しは存在しない。あくまでも個人の傾向に過ぎない。しかし外見的特徴であれば視覚的に分かるが、内面的傾向は見た目では分からないために、どうしても人は自分と同じ思考パターンをするという非明示的な前提に立つことが多い。しかし外見以上に内面には個人差があることは常に意識するべきだろう。もしも何かの議論で相手の発言の理解に苦しんだら、まずはその思考パターンの違いに着目すると理解が深まるかもしれない。