トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

単純化の価値

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格付け、偏差値、年収、学歴、勝ち組/負け組、倒産予測値(TDBの製品)、血液型占い、レストランのレーティング。世の中にはさまざまな指標や分類がある。これらはいずれも複雑な物事を単純化し、一気に解りやすくする、という機能がある。いうまでもなく物事はもっと複雑であり、単純な指標では測定不能である。しかしそれを言い始めるとキリがなく、結局のところ人間の理解力を超えて頭に入らなくなる。だからこそ本来単純じゃないものを強引に単純化することに価値がある。単純化の価値は、物事が理解しやすくなるということはあるが、一番は行動が規定されることにある。格付けであればBBBを投資適格として投資対象とできるし、帝国データバンクの倒産予測値を使って融資をするか否かを決めることができる。またレストランを選ぶときも極端に言えば、予算と地域を決めた後は、食べログの点数の高い順に店を選ぶ、といった行動が生まれる。そして選択できる行動の種類は案外少ない。そのため、いくら現実世界は複雑であっても結局のところ取れる行動は限られているため、単純化には価値があるのである。

 

ものごとを単純するとともすると小学生のカードバトル的な世界になりがちである。それらを下らない、と切り捨てたくなるかもしれないが、単純化には物事を理解しやすくし、また行動を決める助けになるという価値があり、それは過小評価してはならないのである。