トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

メンターとスポンサー

スポンサーリンク

仕事をする上でメンターとスポンサーという考え方がある。メンターとは自分に対して各種アドバイスをしてくれる存在であり、一般的には自分よりも経験の豊富な人がメンターとなる。メンターとは原則としては利害関係がない、もしくは利害関係を取り払って自分のためだけのアドバイスをしてくれる貴重な存在である。最近はさまざまな場所で「メンターを見つけましょう」といったことが言われている。

 

一方、メンターとは似て非なる存在としてスポンサーが挙げられる。スポンサーとは単にアドバイスをくれるだけでなく、実際にプロフェッショナルとして活躍できる様々な機会を提供してくれる存在である。メンターは必ずしも社内の人である必要はないが、スポンサーは一般的には社内にいる(まれにクライアントや顧客であることもある)。それはプロジェクトやクライアントの紹介かもしれないし、転勤かもしれない。スポンサーが提供してくれる機会は仕事に直結しているため、スポンサーはメンター以上に重要といえる。

 

私はスポンサーを得るには二つの条件が必要だと思っている。一つ目は長期的な利害が一致しているということである。当たり前だがスポンサーの立場からするとクライアントやプロジェクトの紹介をするのは一定のリスクが紹介する側に発生するわけであり、それを負ってでも紹介するのは結局のところスポンサー側にもなんらかの便益がある必要がある。もう少し平たくいえば自分もスポンサーの役に立たなければならないのである。ただしただのトランザクショナルな関係と異なり、短期的にはスポンサーに対して貢献ができる必要は必ずしもない。重要なのは自分自身もスポンサーに対して長期的には(可能であれば短期的にも)何らかの形で貢献しようとする姿勢が必要である。

 

もう一つの条件はパッションを共有していることである。自分が情熱を感じる何らかのテーマがあり、それはスポンサーもまた情熱を感じていることが必要だと考えている。これがあると単にお互いの利害が一致しているだけの関係ではなく、より同志として共通のものを目指すことになり、それによって強固な信頼関係が生まれるのである。

 

よく言われる通りメンターを持つことは大事であるが、それ以上にスポンサーを持つことが重要である。