トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

意見を無視する

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あるデザイナーが人の意見を全部反映しようとすると「平凡なものかバケモノみたいなものになってしまう」といった旨を述べていた。これはデザインに関連する仕事に限らず、さまざまな仕事にも該当するように思える。

 

今の仕事でも特にマネージャークラスの人がクライアントからの意見、複数のパートナーからの意見などを全て取り込もうとする人がいるが、それをするとやはり著しく切れ味が悪くことが多い。意見を述べる人は皆、良かれと思ってコメントしているが、状況によっては思いつくだったり、フルタイムで当該論点を考えているマネージャーよりも考えが浅いときも多い。先ほどのデザイナー同様に勇気を持って人の意見を無視することが求められる場合もある。もちろん無視することは一定のリスクを負っており、説明責任が求められるが特にデリバリーにおいてはマネージャーがそのようなポジションを取るべきであると思っている。(もちろんコミュニケーションの方法は工夫するべきではある。)私もマネージャーとしてデリバリーをするときは多くの人の意見を反映しなかったこともあるが、それでも(ほとんどの場合)特段の問題は発生しなかった。

 

逆に自分が何かマネージャーに意見する場合は(「インプットする」という表現をしている)、ちょくちょく「この意見は無視してもらっても構わない」と述べるようにしている。自分なりのこだわりがあり、どうしても反映して欲しい場合はその理由とともに述べるが、それ以外は原則として無視されても構わないと思っている。(もちろん、結果として質の悪いものが出てきた場合はフラストレーションが溜まるが、それも自分のインプットの仕方が悪かったと思うようにしている。)

 

プロフェッショナルはポジションを取ることが求められ、場合によっては人の意見を無視するべき状況にも直面する。