トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

文章を書く

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今の商売の資料は専らパワーポイントが中心だが、ほぼ趣味でたまにワードを用いることがある。いわゆるレター形式というもので、一部、図表は用いる場合はあるものの原則としては文章のみの構成の外部向け資料である。

 

私自身は考えをパワーポイントではなく文章でまとめるのは非常にいい訓練になると思っているし、またクライアントに何かを伝えたい場合は状況によってはパワーポイントよりもレター形式の方がはるかに優れている場合もあると思っている。パワーポイントに書かれた図表を中心とした資料は視認性に優れているため、(ちゃんと視覚的に工夫がされていれば)文書を通じたコミュニケーションの中では直感的に短時間でメッセージを伝えることができる。ただ視覚的・直感的な分、どんなに工夫をしても正確性は文章に比べると落ちる。一方で文章によるコミュニケーションは確かに読み手にとっての負荷は高くまた時間も掛かるが、伝えたいメッセージは(ちゃんとした論理展開をすれば)正確に伝わる。そのため資料がクライアント企業内にて「一人歩き」する場合は、そうでなくてもいくつかのメッセージを正確に伝えたい場合はレター形式の方が優れている。(なおここで想定しているレターはせいぜいワードで5枚程度の資料である。それ以上長いものは経営者が読むことはまずない。)

 

このように書くとやや語弊があるが、パワーポイントを用いて図表中心に資料を策定すると論理構成が緩くなりがちである。もちろんリードメッセージ(スライドの上に書く一行のメッセージ)を切り取り、それを文章にするとストーリーとして流れるべきだが、それでもレター形式に比べると短く、また誤魔化しが効きやすい。一方で文章にすると文の前後の流れや段組の構成などが明確になっている必要があり、論理展開がパワーポイントの資料よりもはるかに精緻になる。このブログでも相応に論理の流れは意識しているし、それは何だかんだでいい訓練になっている実感がある。(就職活動の際にも同じことをして、面接でも何回かブログの内容をそのまま話して通過したこともある。)

 

論理的なコミュニケーションを鍛えたいなら文章を定期的に書いてみるのは悪くないもしれない。