トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

業態トレンドに抗わない

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小売・外食業界は専門ではないが業界を見ていて、とにかく業態トレンドに抗うべきではないと強く思う。ここ20年ほどはモールが百貨店・ロードサイド店を駆逐し、モールの中では企画・生産機能を持った専門店が勃興してきた時代である。銀座松坂屋跡地にモールであるギンザシックスが造られたり(正確には一部、大丸松坂屋が運営する店舗もあるが)、百貨店の一丁目一番地とも言える日本橋高島屋がSCを開業したりするのはその象徴だろう。そして百貨店とともに伸びてきた「百貨店ブランド」のアパレルは低迷し、替わって成長しているのはどこもSPAである。元々はセレクトショップとして生まれたユナイテッドアローズもPB比率が50%を超えており、SPAになりつつある。またギンザシックスに入った店舗の中には銀座のロードサイド店舗を閉じて移ってきたブランドもある。

 

結局のところモールの利便性は高く、その中に入っているSPAは魅力的な製品を競争力のある価格で提供できており、少なくとも現代の消費者のニーズを捉えられているのである。そんな状況ではやはり無理に業態トレンドに抗っても実りは少なく、そのトレンドにのった事業を展開が必要なのだろう。新しい業態が旧い業態を置き換える際は、競合は同じ業態内の同業他社ではなく、違う業態と言える場合もある。そんな時は、新規業態では一位でなかったとしても業態トレンドに乗っている限り、旧い業態の需要を奪えるわけであり、成長が見込める。

 

事業を展開するにせよ、就職・転職するにせよ、(長期)投資するにせよ、業態トレンドを見極めることが大切だ。