トーキョーハーバー

コンサルティングの現場から

ポジションを取る

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働き始めて3年くらい経ったときにそれまでのキャリアを総括したことがあった。結局のところ、ここ3年間で自分はなにを学んだのか、と。それを自分なりに考えていったところ、学びは「ポジションを取ること」に尽きる、という結論に至った。そしてその中でも人と違うポジションを取ることが重要である、ということが最大の学びであった。

 

ビジネスの文脈においてはポジションを取ることとは詰まるところ「自分はこう思う」ということである。ポジションを取ることがプロフェッショナルとしては、特にアドバイザリー業を生業としているコンサルタントにとっては非常に重要なのである。最も価値があるものといっても過言でないかもしれない。理由はポジションを取ることはリスクを取っているため、(本来は)生半可な覚悟ではできないためである。「自分はこう思う」と意見を表明するときは「でも、こう見ると違うじゃん」と反論を受けるリスクが常にある。またポジションを取ることはそれだけ説明責任(アカウンタビリティ)が生じる。なぜそう思うのかを説明できる必要があり、そのためには原則としては論理的である必要がある。このように本来、ポジションを取ることはそれだけ考え抜かなければならないことなのであり、だからこそ価値があるのである。人と違うポジションを取るときは尚更である。

 

なお金融の文脈ではポジションを取るということは単に意見を表明するだけでなく、ある資産に投資して損をするかもしれないというリスクを取ることを意味する。しかしこれも「自分はこの投資が儲かる」という意見を表明していることの延長であるとも言える。(もちろん単に口先ではなく行動で示している点で説得力が格段に違う。)

 

ポジションを取ること、リスクを取ること、説明責任を果たすこと、論理的であることは全て繋がっているのである。ポジションを取ることがプロフェッショナルには必要なのである。